- 左の腰が急に痛くなる
- 女性特有の病気の可能性はある?
あるとき急に左の腰が痛くなり、不安を感じてしまう人は少なくありません。
特に女性の場合、何か病気が関係しているのではないかと悩んでしまう傾向にあります。神戸市東灘区の住吉鍼灸院・接骨院にも腰の痛みでお悩みの女性は多く来院されていますが、「急に左腰が痛くなった」と訴える人も一定数いらっしゃいます。
本ページでは、そんな方々のお悩みを少しでも解消するために、女性で左腰が急に痛む原因と対処法、そして医療機関へ相談する目安までをわかりやすくお伝えさせていただきます。
左側の腰が痛い女性に多い原因
女性で左側の腰だけが急に痛む場合、考えられる原因は大きく4つに分かれます。
- 婦人科系の状態
- すい臓など内臓の状態
- 骨盤まわりのバランスの乱れ
- 筋力低下や運動不足
どの方向で考えるべきかを見分ける入口になるのが、「痛みが出る直前に思い当たる動作があるか」と「じっとしていても痛むか」の2点です。
体を動かしたときだけ痛むのか、横になっていても痛みが引かないのかで、考える方向が変わります。
以下では原因をひとつずつお伝えしたうえで、痛みの出方ごとの考え方と、医療機関へ相談する目安を順にお伝えさせていただきます。
女性で急に左側の腰が痛くなる原因

女性で急に左腰が痛くなる場合は以下の原因が考えられます。
- 女性特有の病気
- すい臓の病気
- 骨盤の歪み・バランスの乱れ
- 運動不足
では、ひとつずつお伝えさせていただきます。
女性特有の病気
女性で急に左腰が痛くなる場合は、女性特有の病気が関係している可能性があります。
その代表が「子宮内膜症」「子宮筋腫」「月経困難症」などの婦人科系の疾患です。日本産科婦人科学会は子宮内膜症について、月経痛(月経困難症)は9割の患者さんにみられるとしたうえで、月経でないときも絶えず下腹部や腰が痛むこと(慢性骨盤痛)があると説明しています。発症は20〜30代の女性に多く、ピークは30〜40歳ともいわれています。
ここでひとつ押さえておきたい点があります。学会が示しているのは「下腹部や腰が痛むことがある」というところまでで、左右のどちらが痛みやすいかには触れていません。左側だけが痛むことが、婦人科系の疾患を示す根拠になるわけではないということです。
手がかりになるのは左右差ではなく、月経周期との連動です。月経の時期に痛みが強まる、月経のたびに同じような痛みが出るという傾向がある場合は、一度婦人科を受診してみることをおすすめします。
すい臓の病気(膵炎)
女性で急に左腰が痛くなる場合は、すい臓の病気も視野に入れる必要があります。
なかでも代表的な病気が「膵炎」です。膵炎とは、膵液に含まれる消化酵素がすい臓にダメージを与えてしまう病気のことを言います。慶應義塾大学病院は急性膵炎について、食後や飲酒後に突然みぞおちや背部に強い痛みを感じると説明しています。この痛みは激烈で、通常は体をまっすぐに保つことができず、上体を前屈みにしてうずくまるような姿勢になるとされています。
腰の痛みとして自覚されることもありますが、筋肉や関節による腰痛との違いは痛みの出方にあります。体を動かしたかどうかに関係なく突然強い痛みが出る、前かがみでないと耐えられないという出方をする場合は、腰そのものの問題ではない可能性があります。
急性膵炎と診断された場合は原則として入院での治療が必要になるため、心当たりがあるときは内科・消化器内科を受診して適切な処置を受けてください。
出典:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト KOMPAS「急性膵炎」
骨盤の歪み・バランスの乱れ
女性で左腰が痛くなる原因は内科的な問題だけでなく、骨盤の歪みが原因となる場合もあります。骨盤の歪みがあると、筋肉や関節へ過剰な負担を強いることになり、腰痛が発症しやすくなります。
この場合はとくに左側だけというわけではなく、場合によっては右側だけに腰痛を発症することもあります。片側だけに急な腰痛を発症すること自体は、よくあることです。
運動不足
女性で左腰が痛くなる場合は、運動不足も原因の可能性があります。
運動不足になると腰まわりの筋肉が低下してしまい、体を支える力が弱くなることで腰痛を発症しやすくなります。とくに女性は筋肉の強さ・量ともに男性と比較すると弱いため、筋肉が低下しないように積極的に運動を行う必要があります。
急に左側の腰が痛くなった場合の考え方
急に痛みが出たときは、原因を突き止める前に「どちらの方向で考えるか」を絞ると落ち着いて動けます。手がかりになるのは、痛みが出る直前に思い当たる動作があるかどうかです。
当院に左側の腰の痛みで来院される女性は月に10件ほどいらっしゃいますが、その多くは痛みが出る前に思い当たる動作があります。例えば、デスクワークで長時間同じ姿勢が続いたあと・お子さまを抱き上げたとき・床から立ち上がったときなどです
一方で、きっかけがまったく思い当たらないという方には、施術の前に医療機関での確認をおすすめしています。
動作のきっかけが思い当たる場合
重いものを持ち上げた、体をひねった、長時間同じ姿勢でいたなど、痛みの直前に思い当たる動作がある場合は、筋肉や関節への負担が関わっている可能性が高くなります。
この場合の特徴は、痛みが動作と連動することです。体を動かすと痛み、楽な姿勢でじっとしていると痛みが和らぐ、前かがみや後ろ反らしなど特定の方向で痛みが強まる、といった出方をします。
痛みが強い時期を過ぎれば日常の動作のなかで少しずつ軽くなっていくことが多いため、まずは次の章でお伝えする対処法を試してみてください。
動作のきっかけが思い当たらない場合
何もしていないのに急に痛くなった、じっとしていても痛みが引かないという場合は、筋肉や関節以外の要因も考える必要があります。
新居浜市医師会は腰痛の危険信号(レッド・フラッグ)のひとつとして「安静時の痛み」を挙げ、尿路系・婦人科系疾患などの可能性に言及しています。横になっても痛みが変わらない、夜間に目が覚めるほど痛むという場合は、セルフケアで様子をみる段階ではありません。
特に、片側のわき腹から腰にかけての激痛については、彦根市立病院が尿路結石の説明のなかで「動くと痛いというのは結石の症状ではなく筋肉や骨からの症状」であり、尿管結石では「じっとしていてももだえるほどの症状が出る」と述べています。姿勢を変えても逃げ場がない痛みは、整骨院ではなく医療機関で調べる対象になります。
出典:一般社団法人 新居浜市医師会「腰痛における危険信号(レッド・フラッグ)」/彦根市立病院「知って得する病気の話 尿路結石症について」
急に左側の腰が痛くなったときの対処法

急に左側の腰が痛くなると焦ってしまう人も多いですが、適切な対処方法を知っておけば痛みも不安も軽減させることができます。
以下では、これまで多くの腰痛施術に携わってきた神戸市東灘区の住吉鍼灸院・接骨院が、急に左側の腰が痛くなったときの対処方法をお伝えさせていただきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、ここでお伝えするのは前章の「動作のきっかけが思い当たる場合」に当てはまる方に向けた内容です。安静にしていても痛みが引かない場合は、先に医療機関へご相談ください。
内服薬の使用
ひどい痛みの場合、鎮痛薬などの内服薬を使用すると痛みの軽減が期待できます。
ただし、みなさんご存知のとおり乱用は厳禁です。また、痛みが続く場合は市販薬などではなく、一度医療機関でくわしい検査を受けたのちに適切な内服薬を処方してもらうことをおすすめします。
軽い運動の実践
急に左側の腰が痛くなったときは、場合によって軽い運動で痛みが緩和することがあります。
運動といっても難しく激しいものは必要ありません。20〜30分のウォーキングやラジオ体操でも十分に効果が期待できます。軽く息がはずむほどの運動を行うことで血行が改善され、硬くなった筋肉がほぐれる効果が期待でき、痛みの緩和につながります。
ただし、急に左側の腰が痛くなったときの運動はケースバイケースです。激しい痛みを感じるときや、運動中にかばいたくなるほどの痛みを感じる場合は速やかに中止しましょう。
もし運動実践の判断が自分ではわからないときは、医療機関や整骨院へ事前に相談してみることをおすすめします。
正しい姿勢で過ごす
急に左側の腰が痛くなったときは、今すぐに姿勢を見直しましょう。
とくに以下の姿勢をとるクセがある人は、すぐに改善が必要です。
- 脚を組む
- 椅子に浅く座る
- 体育座りをする
- 横座り、お姉さん座りをする
いずれも体のバランスが乱れやすい姿勢のため、今すぐにやめましょう。
とくに床生活は姿勢が悪くなりやすいデメリットがあるため、できるかぎり椅子に座って生活することが望ましいです。
医療機関・整骨院への通院
急に左側の腰が痛くなったときに「できるかぎり自力で何とかしたい」と思う気持ちはわかります。
とくに女性は我慢強い人が多いため、無理をし過ぎて症状が悪化してしまう人を何人もみてきました。
できるかぎり早い段階で、医療機関や整骨院などの専門機関を頼ることをおすすめします。
急に左側の腰が痛くなったときに「やってはいけないこと」
急に左側の腰が痛くなったときのセルフケアを含んだ対処方法が、インターネットや動画サイトを中心に出回っていますが、なかには「やってはいけないこと」もあります。
以下では、腰痛の専門機関でもある神戸市東灘区の住吉鍼灸院・接骨院が、急に左側の腰が痛くなったときにやっていないことをお伝えさせていただきます。誤った情報に流されないよう十分にご注意ください。
セルフマッサージはNG
急に左側の腰が痛くなったときのセルフマッサージは、やってはいけないことのひとつです。
痛みが出て間もない時期は組織が過敏になっていることがあり、強く揉むことで炎症が長引き、腰痛の回復が遅れるリスクを伴います。
特に、腰まわりなどの手の届きにくい場所にテニスボールやゴルフボールなどの硬いものを使う人がいますが、体重をかけて圧をかけると加減が効かなくなるため、痛みが出ている時期は避けてください。
過度なストレッチ
「ストレッチ=健康」だと認識している人は多いですが、過度なストレッチは筋肉へ負担を掛けてしまうため、やってはいけないことです。
特に痛みが出て間もない時期の静的ストレッチは注意が必要で、ただ腰を捻るだけのストレッチや、腰を反るだけのストレッチはおすすめしません。もしもストレッチを実践する場合は、ラジオ体操などの動的ストレッチがおすすめです。
左側の腰の痛みで医療機関への相談を考える目安
整骨院での施術が向いている腰の痛みと、先に医療機関で調べたほうがよい腰の痛みがあります。
その線引きの目安をお伝えさせていただきます。
先に医療機関で調べたほうがよい症状
腰痛の危険信号(レッド・フラッグ)として挙げられている項目のうち、左側の腰の痛みで当てはまりやすいものをお伝えします。
- 安静にしていても痛みが引かない
- 発熱をともなう
- 転倒などのけがのあとに痛みが出た
- しびれや力の入りにくさが広い範囲に出ている
- 突発する激しい痛み
- 1か月以上痛みが続いている
ひとつでも当てはまる場合は、整骨院での施術よりも先に医療機関で調べることをおすすめします。
なお、体重減少やがんの既往がある場合の腰痛についても同様の考え方になります。この点についてはこちらのページでくわしくお伝えしています。
出典:一般社団法人 新居浜市医師会「腰痛における危険信号(レッド・フラッグ)」
月経周期と痛みが連動する場合の相談先
月経の時期に痛みが強まる、月経のたびに同じような痛みが出るという場合は、婦人科への相談が選択肢になります。
子宮内膜症は20〜30代での発症が多く、卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で月経を重ねるごとに悪化すると説明されています。腰の痛みだけを追いかけていると時間が経ってしまうことがあります。
月経痛が以前より重くなってきた、鎮痛薬が効きにくくなってきたという変化がある場合は、腰の施術と並行して婦人科で相談してみてください。当院でも、月経周期との連動がみられる方には婦人科へのご相談をおすすめしたうえで、筋肉や姿勢の負担に対する施術を行っています。
腰痛でお悩みなら神戸市東灘区の住吉鍼灸院・接骨院へ

急に左側の腰が痛くなる症状でお悩みの方は、神戸市東灘区の住吉鍼灸院・接骨院へお越しください。
住吉鍼灸院・接骨院では豊富な経験をもとに、あらゆる腰痛にも柔軟かつ適切に対応することができます。
また、腰痛に対して「腰だけにとらわれない全身調整法」を導入している点も大きな特長です。全身のなかから腰痛の原因を特定して改善するため、より的確かつ早期の改善が望めます。